最大酸素摂取量

 

ランニングに限らず運動の主役となるのは「筋肉」です。
筋肉は体内に取り込んだ酸素を使って運動しています。

運動の強度が上がるほど呼吸する回数が増えるので、空気から体内へ取り込む酸素量が上昇します。

しかし、運動の強度があるレベルを超えると酸素を取り込める量がこれ以上増えなくなります。

この運動中に筋肉に取り込める酸素量の上限値が「最大酸素摂取量」です。

 


◆ あなたの最大酸素摂取量は?


最大酸素摂取量は自動車に例えるとエンジンの排気量のようなものです。

通常は体重1kgあたり、1分間に何mlの酸素を取り込めるかで表されます。

日本人の成人男性の平均値は43ml/kg/分、女性は35ml/kg/分前後です。

しかし、マラソンのトップランナーは80ml/kg/分と一般の人たちの倍以上に達します。


では、この最大酸素摂取量を上げる要素とは何なのでしょうか?

 


◆ 最大酸素摂取量を上げる要素は?


① 酸素を取り込む機能

 

まずは酸素を取り込む肺の機能です。
肺は空気を溜めるゴム風船のようなものなので、肺自体では膨らむことも、萎むこともできません。

 

肺に酸素を取り込むための呼吸を助けているのは「呼吸筋」です。

肋骨の間にある肋間筋(ろっかんきん)や横隔膜などで持久的な運動を続けると呼吸筋が発達し、より多くの酸素が吸えるようになります。

 

 

② 酸素を体に運ぶ機能


これに続く大きな要素は、肺で取り込んだ酸素を血液によって体の隅々まで送り出す心臓のポンプ機能です。

酸素は血液中の赤血球の成分(ヘモグロビン)と結合して体の隅々まで運ばれます。

トレーニングを積んだ長距離ランナーは心臓の容量が大きくなり心臓を動かす筋肉(心筋)も強くなります。

そして、1回あたりに送り出せる血液量(一回拍出量)が増え、体がより効率的に酸素を取り込めるようになるわけです。

加えて、血液中の酸素を筋肉で利用する機能は筋肉を取り巻く毛細血管の密度や筋肉内の「ミトコンドリア」の量や密度が関わります。

 

ミトコンドリアとは取り込んだ酸素をもとにエネルギーを生み出す細胞内の器官です。